松桜塾は次の3ステップのもと、言語リテラシー能力を鍛え、言語を用いて、論理的に考え、表現力と読解力を鍛えます。自分の意見や気持ちを表現し、書かれたものを理解し自分の思考を高めるために、さまざまな楽しいトレーニングを実践しています。子どもだけでなく、大人の方のトレーニングにも有効です。
近年、これまで以上に「国語力」が求められています。松桜塾では、こうした時代に応じ、必要な「国語力」、「ものを考える道具としての言語力」を鍛えることを主眼に置いたトレーニングを行います。暗記学習ではなく、自分で文章を読み、気づいたことを整理し、アウトプットするという一連の思考をサポートする関わり方をします。子ども達が「自分でできた!」という自身がどんどん能力を伸ばしていきます。低学年から高学年まで、レベルにあった進め方をします。
比較したり、分析したり、結論や主張を見つけ出すための材料探しです。実際の物や事象、あるいは文章を「解読」します。
素材を論理的に再構築し、文章や図式でまとめます。言葉を使いこなし、客観的、論理的文章表現力を身につけます。
まとまった考えから、主題や問題点などを深く読み取り、自己や社会に当てはめて考えを深めます。
文章の意味を理解して読んでいきます。そうすることで、想像力が育ち語彙が増え、表現する土台を身につけます。
難解な文章に対しても、因果関係や時系列を理解し、理論的に自分一人の力で分析する力を身につけます。
分析から得た自分の意見を客観的に整理し、それらを言語化しアウトプットする力を身につけます。
2020年度に、入試制度改革により、新テストが実施されます。これは、新しい時代変化に応じた子供たちを育てることを目指して行われるものです。特に、「大学入学希望者学力評価テスト」では、従来の「知識」のみならず、「思考力・判断力・表現力」を問うものとされ、問題も従来のような「教科型」は廃止の方向に向かい、「合教科・科目型」や「総合型」の問題が出題されることになっています。
これからの子供たちは、大人の我々の受けた教育とは異なるものを学びます。過去の価値観に縛られず、柔軟に考える必要があります。
近年、中央教育審議会で盛んに取り上げられている子供たちの教育について、目指すところを教育審議会のホームページに以下のようにあります。 「日本は課題先進国であると言われています。 急激な高齢者人口の増大と生産年齢人口の減少により、諸外国に先駆けて突入した超高齢社会、人口の自然減と社会減が急激に進んだ地方の消滅危機、世界のフラット化・ボーダレス化による国際競争の激化、産業構造の変化や厳しい経済状況による経済的格差の拡大やその固定化の懸念。 こうした先進国共通の課題が、我が国においては急速に進行しており、ひとつひとつ迅速に解決していくことで、課題解決先進国とならなければなりません。さらに、技術革新に伴う今後の社会の変化についても、特に職業の在り方は急速に変化していくことが予想され、今ある職業の多くが存在しなくなることも想定しなければなりません。」 「社会のグローバル化はさらに急速に進み、世界的に人材の流動性も高くなってきています。また、変化のスピードが年々増しており、近い将来、今ある職業の多くが、新たな職業に入れ替わっていくことも想定しなければならなくなっています。 このような状況下においては、 どんな状況の変化にも対応しうる汎用的な知識・技能・態度を備えることを基本として、専門的かつ高度な職業能力を有しつつ、国際的に通用する人材や、新たな技術や技能を素早く修得して、変化に対応し続けることができる人材が産業界をはじめとする社会から求められており、 質の高い実践的な職業教育を受ける機会を充実させる必要性が高まっています。」 中央教育審議会が答申した 「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、 大学教育、 大学入学者選抜の一体的改革について~すべての若者が夢や目標を芽吹かせ、 未来に花開かせるために~」 では、 これからの時代に求められる力を見定めた上で、 高等学校教育や大学教育、大学入学者選抜において、多様な背景を持つ一人一人が積み上げてきた多様な力や学習成果を、 多様な評価方法によって公正に評価することが重要であると述べられています。課題先進国である我が国が抱える様々な課題の解決に全員参加で取り組んでいくためにも、生涯学習による自らの可能性の拡大、 自己実現、そして社会貢献や地域課題解決への発展が今まで以上に求められる時代になったと言えます。このような状況を踏まえ、その前提条件とも言うべき、個人の能力と可能性を開花させ、全員参加による課題解決社会を実現するための教育の多様化と質保証の在り方について、教育は再編されているのです。
ジェームズ・アダムズ博士は、学習を阻害する障壁の一つに「学習を表現したり、考えを記録するのに不十分な言語能力」を挙げています。学校や塾など、学習の場面において説明の多くは「言葉」を用いますし、指示も「言葉」でなされます。社会だけでなく、算数も理科も、さらに高校・大学での高度な学習も、すべて「言葉」を媒介としています。言語能力、理解力と表現力不足は多様な学習の障壁となります。それだけでなく、情緒や精神的な成長に欠かせません。
また、前述の学習の目標とする「創造性」は、表現として「言語」や「論理性」を求めます。既存のものに疑問を持ち、探求する姿勢は、本来の国語のありようでもあります。松桜塾では、さまざまな能力開花のための学習、言語テクニックを学びますが、目先のテストにしか使えないことや、時間がたてば必ずできるようになるようなことを先取りする学習はほとんど行いません。私たちは、各人の能力を十分に発揮できるスキルを身につけるための学習に取り組んでいます。