松桜塾のメイントレーニングはよくある「解答技術」ではありません。テキストを読み、面白さや主張・内容・論拠を分析したり、意見を述べたり、文学作品の主題や奥行きを説明したりするなど、書く内容は様々です。決められた「正答を選ぶ」ではなく、自分なりに考え出したことを文章化して書きだすので、見るだけ聞くだけの授業とは全く異なり、学習効率は「授業を聞く」「問題を解く」以上に高いのです。

つまらないと感じる教材では自発的な学習に結びつきません。興味を持ち、自ら理解したいと思う気持ちが最も学力を上げていきます。松桜塾では中学生におすすめの興味や関心を高める教材を用います。悩み多き年頃の生徒からは当教室で用いる「哲学」や「小説」は大人気。反復練習しなくては身につかない複雑で高い技術も自発的に楽しくトレーニングできます。学ぶ楽しさに気づける、自分の成長を意識できる学習スタイルなので、高い継続率を誇っています。

実は、国語力のなさの本当の原因は、子どもたち自身の教養や体験の少なさ。松桜塾生の評論文の読解力は群を抜いています。それは、良著を題材とし、一つ一つ読み終わったときに、感動し、社会の見え方も変わり、自分の生きるときの考え方にも影響を与えるほどに理解を促されるから。そのためには、悩む力や最も抽象的な哲学思考も身につけ、中高生に必要な教養を学べる文章をたくさん読んで、難しい概念も自分のものとして使えるようにしていきます。

自分の意見を持つために必要な、教養や他者の意見を、資料やテキストをふまえて講師との対話で学びます。聞くだけの受け身な姿勢では身につかなかった理解力も対話によって加速的に上がり、難解な文章を読む際に必要な教養も自然と身につけていきます。知らないことを知らないままには終わらせません。講師陣との対話が楽しみで授業に来る生徒もたくさんいます。授業を重ねるごとに、ドリルや問題集では鍛えられない「国語力」が自然と身についていきます。

今や、人気のある業種・会社では学歴以上にその人が「活躍できる人材か」を見るために、簡単な論文提出や口頭試問が課されます。大学に入ってからも、社会に出てからも、テキストを読み、分析し、理解を深め、さまざまな形で表現する力が求められています。書く基本、考える基本を身につけないことには、持っている力を十分に発揮して生きていくことができません。必要となるその時々で学ぶのでは遅すぎます。そんな大切な十代のあいだに、一生役立つ国語力を身につけるのが松桜塾の目標なのです。

特定のテクニックを身につけても、それが使える場面かどうかが見極められなければ活用できません。また、そのテクニックの意味や意義が分からなければ、特定の問題にしか使えない、傾向が少し変わるだけで翻弄される程度の学力にしかなりません。つまり、模試や問題集、過去問を機械的に解くだけでは、いつまで経っても成績は変わらないのです。確実に合格するためには、基礎読解力・表現テクニックを学び、志望校に必要な読解教養を身につけたうえで、出題に合わせた勉強をするべきです。松桜塾生が入試において特に優秀な成績を収めているのは、出題文を読み解き、徹底して本質的に理解していくから。入試問題すら自分の教養を高める楽しいものとして取り組むので、明らかな差が生まれています。

希望者に行われる古文・漢文授業は、試験にでないことから教えます。なぜ文法・句法は必要なのか、そもそも何を分からなければいけないのか、丸暗記ではなく、理解したうえで身につけます。また、古典常識や古典の面白さや美しさについても盛り込んでいきます。絶対的な基本力から学ぶので、はじめて読むものも理解できるようになります。それにより、読んだことのある文章しか理解できない、なんとなく解いて何割か得点している、という状態からは脱却します。